WibuKey から CodeMeter ソリューションへのススメ

WibuKey から CodeMeter ソリューションへのススメ

#最近 WibuKey を活用いただいている ISV(Independent Software Vendor)様から同様の問い合わせがありましたので、その内容を本記事にまとめさせていただきました。

はじめに

いつも Wibu-Systems 並びに WibuKey ソリューションをご利用いただきありがとうございます。
WibuKey ソリューションを導入した当時は、USBドングルにアプリケーションライセンスを追加し、アプリケーションとともに(CD-ROM, DVD などの物理メディア)とも配布するユースケースが全盛の時代だったと推察します。もし、今日現在、貴社のお客様(エンドユーザー)の移行により、そのユースケースの拡張(例えば、インターネット経由でアプリケーションライセンスの配布など)が必須な場合、WibuKey の後継のソリューションである CodeMeter への移行を推奨します。具体的にどのようなユースケースをサポートできるかを解説します。

WibuKey から CodeMeter へ

以下に CodeMeter ソリューションで実現できる新たなユースケースを列挙します。
  1. アプリケーションライセンスを格納、ハンドリングできるものとして、USB ドングル(CodeMeter の世界では、CmDongle と命名)に加えて、ソフトウエアファイル(CmActLicense)、クラウドにて複数デバイスに対して共有で使用できるライセンス(CmCloudContainer)があります。

  2. これら3つの媒体を Wibu-Systems が 貴社(ISV)に割り当てる FirmCode という仕組みを利用することで、エンドユーザーの希望により、いつでも適切な媒体を選択し、アプリケーションライセンスの作成、管理、運営が行えます(ライセンスを扱う共有フォーマットのことを CmContainer と呼びます)。
  3. アプリケーションライセンスの設定を WibuKey 同様、GUI 画面を持つ License Editor というツールで CmDongle 内に書き込むこともできますが、それ以外にも、License Central (以降、LC と表記)という機能を用い、インターネット越しでのアプリケーションライセンスの作成、更新などの管理が行えます。また LC はデータベースを内蔵しているため、「何時どこで誰に」、「いつアクティベートして使用したか」、「いつ該当アプリケーションライセンスが失効したか」などを動的に管理、運用できます。また、コマンド、API などのインターフェースの用意もありますので、柔軟なワークフローにも対応できます。
     

  4. アプリケーションライセンスを紐づける単位も、ドングルだけではなく、アプリケーションが稼働するデバイス単位、或いはエンドユーザー単位でも運用できます。
    しかも、論理的には、その要件が上がった時点で、即、動的に対応できます。
  5. WibuKey ソリューションでも証明された対タンパー性を付加するツール AxProtector (CodeMeter Protection Suite) は引き続きご利用できます。
    しかも、取り扱うことのできるアプリケーションの幅は広がっています。例えば、Python などのスクリプト言語もサポートできます。

まとめ

WibuKey から CodeMeter への移行は WIBU-SYSTEMS K.K. へ申し込む必要があります。お問い合わせの際は sales@wibu.jp へご連絡ください。
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